珪藻土とは
珪藻とは
珪藻は単細胞の小さな藻類です。地球上に最も早く誕生した原生生物の一つで、珊瑚とともに光合成で酸素を供給し、オゾン層を作り、人間をはじめさまざまな生命の誕生を促したといわれています。珪藻は世界中の淡水、汽水、海水を問わず群棲しており、その種類は15万以上ともいわれています。
能登はほとんどが珪藻土
能登半島の土の3/4は珪藻土です。そのため、埋蔵量も豊富。今から1500万年前の地層の一部で、他県産に比べて珪藻殻が少なく珪藻泥岩に属しています。能登珪藻土は、多孔性と粘土が適度に含まれているので成型性にすぐれており、古くから「七輪・濾過助剤・吸着剤」などに使用されています。
「無数の穴」が熱・水分・空気をコントロール
主成分はガラスと同じ珪酸質でできており、表面は0.1~0.2ミクロンの無数の小さな孔をもつ超多孔質構造になっています。この孔が空気を含み、一般的なレンガに比べ軽く、断熱性や湿度調整能力等を有する珪藻土の特徴を作り出しています。
普通の耐火レンガの約1/3の重さ
一般のレンガと比べ軽いのが特長!なんと3分の1の軽さ!
珪藻土は自然界のハイテク素材
焼成することにより、珪藻が取り入れていた葉緑体が燃えてなくなり、無数の孔をもつ珪藻の遺骸が残ります。珪藻土の無数の空気孔が、断熱性、保湿性、調湿性、吸収性、吸着性、脱臭性、遮音性に優れた機能を発揮。さらに主成分が珪酸のため、高い耐火性もあります。多機能かつ安心できる自然素材として、古くからさまざまな分野で活用されています。
能登の珪藻土 ~産地ならではの知恵を活かす~
珪藻土は、植物性プランクトンの遺殻が化石となり、数千万年かけてできた堆積岩です。 能登半島の約3/4 がこの珪藻土でできており埋蔵量は日本一。能登産の珪藻土は多孔性と粘土が適度に含まれ成型がしやすく、古くから七輪・コンロの材料として活用されています。